大学施設における個別分散空調システムの電力デマンド抑制手法に関する研究　（第１報） 冬期暖房運転のエネルギー消費と快適性の検証

抄録

本研究では室内の温熱快適性を許容される範囲で維持することを前提とした制御領域と電力デマンドおよび電力量低減の程度を確認し，実効性の高い電力デマンド抑制制御手法に関する検討を行うことを目的とする。本報では，個別分散空調システムを対象として，汎用的な集中監視制御装置を用いた電力デマンド制御を行い，その際のデマンド抑制ならびに電力量削減の効果と室内温熱快適性に及ぼす影響に関する冬期の基礎データを取得したため，この結果について報告する。