主催: 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
会議名: 平成29年度空気調和・衛生工学会大会(高知)
開催地: 高知
開催日: 2017/09/13 - 2017/09/15
空調・給湯システムの省エネ対策として,再生可能エネルギーを利用する地中熱利用ヒートポンプシステムとエネルギーネットワークを用いた複数用途間の熱融通が注目を集めている。本報では実建物における年間運用実績を元に、エネルギー消費構造と省エネ効果を解析した。空調負荷が設計時の想定よりも小さいが、年間の省エネ効果は予想に近い35%となった。一方で空調負荷が小さいために夏季も地中熱交換器を利用して冷房を行うことが可能となり、熱源から供給する熱量に占める地中熱の割合は予想を上回る46%となった。