東北地方に立地する病院施設の災害対策とエネルギー運用状況

抄録

新病院は「災害に強く市民に愛される高度先進医療施設」というコンセプトのもと、災害時に医療活動を継続できる災害拠点病院として計画された。東日本大震災にて原子力発電所の影響を受けたこともあり、通常の停電、火災に加え原子力災害も想定した点が特徴である｡ また、省エネルギー運用を見据え、エネルギーサービス事業を導入している。 本報では、インフラ途絶対策及び原子力災害対応に加え、ＥＳ事業の概要、竣工後のエネルギー使用状況について報告する。