3つのパズルに取り組む際の、2つの東アジア文化圏(日本と中国)における3歳児の行動が観察された。参加者は、日本人(n = 20)および中国(n = 25)の保育園の子どもたちであった。観察された行動項目は、5つの行動、3つの言語表現、及び5つの表情であった。中国の子どもたちは日本の子どもたちよりも行動を多く表出した。異文化間の心理学において、東アジアの文化はしばしば西洋の文化と比較され、ひとくくりとしてまとめられがちである。本研究の結果は、同じ東アジア圏の日本と中国の子どもたちが異なっていることを示しており、東アジア文化は以前の研究で想定されていたよりも複雑であることを示唆している。