2020 年 18 巻 2 号 p. 127-136
外国人留学生は、日本において新しい生活を快適に過ごすためには、新しい場所や周辺の人々との絆を築く必要がある。場所の愛着は人々が重要な場所と持つ絆であり、外国人にとって特に重要である。 本研究では、留学生の場所への愛着を分析するために、メンタルマップとアンケートを使った新しい調査方法を開発し、最小二乗法による空間統計を使ってモデル化した。ケーススタディとして愛媛大学の留学生65名を対象にした。その結果、日本語能力、日本での食生活の満足度、日本の生活スタイルとの相性、生活スタイルの変化度が、留学生の新しい場所への愛着を育む役割を果たしていることが明らかになった。