資源と素材
Online ISSN : 1880-6244
Print ISSN : 0916-1740
ISSN-L : 0916-1740
論文
BaO-ZnO-P2O5 ガラス融体の密度,表面張力,粘度
藤野 茂黄 且源森永 健次
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 119 巻 6,7 号 p. 423-426

詳細
抄録
(50-X)BaO-XZnO-50P2O5 (X = 0,10,20,30,40 and 50 mol%) ガラス融体の密度,表面張力,粘度を1,073~1,623 Kの温度範囲にて測定した。ZnO の融体物性に与える影響を調査した。密度はZnO 含有量の増加と共に減少した。表面張力は0~30 mol% の範囲にてZnO 含有量を増加させると減少し,さらに40,50 mol%ZnO では30 mol% ZnO とほぼ同じ値を示した。粘度はZnO 含有量の増加と共に増大した。ZnO含有量が30 mol%以上のガラス融体の表面張力は組成に対し,異常変化を示し,粘度は高い値を示した。この理由としてはZnイオンの酸素配位数(4) が融体物性の変化に関係していると考えられた。
著者関連情報
© 2003 by The Mining and Materials Processing Institute of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top