近年,環境対策として,VOCの排出を抑制することが重要になっている。
その中で蓄熱式直燃装置(RTO)は,VOCおよび脱臭処理として優れ,かつさまざまな用途に使用されている。
日本でも,悪臭防止法の施行をきっかけに,多量の塗料を扱う自動車メーカーなどでは,環境にやさしい塗料を採用する一方で,小~中排気量の乾燥炉の脱臭処理に加え,工場周辺の環境のため大風量の塗装ブース排気中のVOCと臭気を処理する事例が増えてきている。大風量化に対応するため,従来商品の小~中型のRTO技術を基に回転方式の新技術が導入され,大型RTOが商品化されている。また塗装工場の乾燥炉下には,高さ制限のある余剰空間がある。その空間を活用するため,高さの低い横型RTOが開発され,空間活用と抽気ダクト削減で,脱臭効率向上とコスト削減が達成されている。
これら回転弁式RTOを中心に,VOC処理関連の商品と取組みを紹介する。