色材協会誌
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総説
プルシアンブルー顔料のナノ粒子化と新たな用途
川本 徹
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2014 年 87 巻 11 号 p. 398-402

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抄録

プルシアンブルーは長年使用されてきた青色顔料の一つである。プルシアンブルーと,その一部金属原子を置換したものなどを含むプルシアンブルー型錯体が,顔料としてだけではなく,放射性セシウム吸着剤,色変化素子,二次電池正極,バイオセンサ等,非常に多様な用途での応用が検討され始めており,一部は実用化されている。また,プルシアンブルー型錯体をナノ粒子化することで,さらなる機能向上を目指す試みもある。本解説では,プルシアンブルー型錯体の構造制御に焦点を当て,現状検討されている用途展開に加え,ナノ粒子化の展開について紹介する。

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© 2014 一般社団法人 色材協会
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