色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
フェニルリチウムによるビニル樹脂の定性試験について (第1報)
南 誠佑斎藤 治一
著者情報
ジャーナル フリー

1957 年 30 巻 1 号 p. 6-11

詳細
抄録

塗料または塗膜中の樹脂の定性試験に従来呈色反応を応用した例は数多く提案されているが, ビニル樹脂については極めて少く, 最近フェニルリチウムによる呈色反応によって化学繊維の定性試験を試みた文献1)があるのでこれを塗料に応用した。
各系統のビニル樹脂について試料濃度, フェニルリチウム添加方法, 樹脂の混含割合などをかえて実験を行つた結果, それぞれ特徴ある呈色及び時間的色変化を起すことが判り, 大別して8系統の呈色範囲に区分し得ることを確認した。
実験はフェニルリチウムの合成, 単一ビニル樹脂の矧生, 共重合ビニル樹脂の定性, 混合ビニル樹脂の定性, 塗料及び塗膜中のビニル樹脂の定性, 塗膜耐候試験前後の定性に分けて行った。

著者関連情報
© 一般社団法人 色材協会
前の記事 次の記事
feedback
Top