色材協会誌
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ビニル化塩素化エポキシエステル樹脂の性状に関する研究
花園 操大和田 健次池田 幸治関根 吉郎
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1969 年 42 巻 2 号 p. 51-57

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抄録

塩素化エポキシ樹脂からエポキシエステル樹脂を作り, さらにビニル化エポキシエステル樹脂を合成した。このビニル化エポキシエステル樹脂について焼付ケ温度を中心にした塗膜の機械的諸性質を測定し次の結果を得た。
(1) 油長が短くなり焼付ケ温度の上昇につれて, モジュラス, 抗張力は増大し, 破壊伸びは減少する。
(2) ガラス転移点は焼付ケ温度の上昇に従って高くなり, 橋カケ密度は油長の増加に伴って増加する。
(3) 付着性, 耐衝撃性はビニル化エポキシエステル樹脂中の脂肪酸の量と反応ビニル量の比によって変化する。
(4) 塩素化エポキシ樹脂は普通の塗料用エポキシ樹脂に比べて硬く, 耐衝撃性に耐え, ジン性に富み, 付着性が良い。

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