色材協会誌
Online ISSN : 1883-2199
Print ISSN : 0010-180X
ISSN-L : 0010-180X
長期防汚性の研究 (第5報)
多種の毒物よりなるA/F高分子中の活性毒物間の相互作用
赤金 華津男G. G. ALLAN
著者情報
ジャーナル フリー

1973 年 46 巻 8 号 p. 437-442

詳細
抄録

防汚性高分子はフェナルサジンクロリド, ペンタクロロフェノール, トリクロロフェノール, トリブチルスズヒドロキシド, 1-ヒドロキシイミダゾール, 1-ヒドロキシイミダゾールオキシド等の毒物の組み合わせをポリアクリルクロリドに付加することにより得た。これら防汚性高分子の防汚性はタニシの死滅程度より評価し, 更に単一毒物よりなる高分子毒物同志の混合よりなる場合の防汚性と比較検討した。
その結果毒物同志の相互作用は防汚性に良好な影響を与えることがわかった。特に高分子中の各毒物が化学的に異なる組成の場合に相互作用による防汚性は顕著であった。更に, 多種の毒物よりなる防汚性高分子は単一毒物よりなる防汚性高分子の物理的混合よりなる場合よりすぐれた防汚性を示した。

著者関連情報
© 一般社団法人 色材協会
前の記事 次の記事
feedback
Top