1978 年 51 巻 7 号 p. 410-413
レーキ顔料-水溶性スチンンマレイン酸樹脂系サスペンションにアルコールを添加し, 粘度におよぼす顔料やアルコールの種類および温度の影響について調べた。
一般に, 見かけ粘度は時間の経過にともなって増加し, その傾向は温度が高いほど顕著であった。また, アルコールの炭素数が増すほど見かけ粘度も増加した。顔料の影響は, 同じウォッチングレッドでもCaレーキの方がBaレーキよりも温度やアルコールの影響が顕著に現われた。また, 同じCaレーキでもウォッチングレッドとカーミン6Bとでは大きく異なり, カーミン6Bの方が温度やアルコールの影響を受けやすいことを認めた。さらに, これらのサスペンションの構造形成の活性化エネルギーも算出した。