しんちゅう改質-カオリン粉体を遠心回転型ボールミルを用いて, 回転数230,350,500および650rpmの条件下, 水摩砕媒中で調製した。
改質粉体の諸性質は, X線回折, 蛍光X線分析, 電子顕微鏡比表面積, 比重およびマンセル色標を用いて調べた。
その結果以下のような事実がわかった。
(1) 摩砕条件としての回転数の増加は, 摩砕効率の増加を示した。
(2) しんちゅうボールおよびしんちゅう壁を使用したカオリンの摩砕は, 最終的に得られた改質粉体が緑味の黒色を示すことが判明した。これはマンセル色標から明らかになった。
(3) 比重測定の結果から, 改質粉体はしんちゅう超微粉をその表面に多く含むことが確かめられた。