酸化マグネシウム存在下, テトラクロロシランと4, 4'-ジヒドロキシジフェニルスルホンとの反応により, 交互構造を有する3次元シラン-O-ジフェニルスルホニルハイブリッドポリマーを合成した。このポリマーは, 平均粒径200nmの球状粒子であった。ポリマーを還元雰囲気下400~800℃で焼成したところ, 焼成前とほぼ同じ粒径を有する球状の多孔質シリカ-炭化物複合体が得られ, 比表面積は92.0m2/gであった。焼成体をNaOH水溶液で処理したところ, 少量のシリカが残存した球状炭化物が生成し, その比表面積は1026.9m2/gであった。アルカリ処理体は活性炭とくらべ約2倍の炭酸ガス吸着量を示した。アルカリ処理体にパラジウムを担持した複合体は, 活性炭にくらべ約6倍の水素ガス吸着量を示した。