抄録
気導 ASSR(聴性定常反応)検査の効率的な運用を目指し,睡眠導入剤投与からの睡眠導入時間と検査時間および検査時間と難聴程度との関係を検討した。対象は睡眠導入時間,検査時間等の把握ができ,左右搬送周波数250 Hz, 500 Hz, 1 kHz, 2 kHz, 4 kHz すべてを測定できた患児144例,平均年齢4.1±3.4歳とした。ASSR 検査は Navigator Pro®を用い,睡眠導入剤は 2 回投与を限度とした。
睡眠導入剤 1 回投与で検査が完了した割合は60.7%であり,平均睡眠導入時間は40分前後であった。睡眠導入剤ごとの内訳は,トリクロリールが62.8%,ラボナが41.7%,エスクレが63.6%であった。検査時間は,1 時間24分±26分であった。我々が規定した閾値を合計した難聴指標と検査時間には正の相関が認められた。検査時間の短縮には,他の聴覚検査や前回値を考慮して,開始刺激音圧を決定する必要がある。