抄録
本稿は、夙川学院短期大学において筆者が担当する科目「漢字のトレーニング」での、漢字教育に関する研究である。これまで「漢字の卜レーニング」では筆記問題の演習によって漢字能力を高めてきたが、漢字を丸暗記するだけでは効率が悪いし、応用が利かない。そこで、漢字の部品構成に着目したゲーム用の漢字カードを作り、楽しくゲームをすることで多くの漢字の部品に慣れ親しむ手法を考案した。漢字カードは名刺大のカードで、筆者と学生の手作りである。本稿では、漢字カードの作り方、漢字カードゲームの進め方、今後の課題などを述べる。