抄録
本稿は、本学2回生の2016年度科目「教育実習事前•事後指導(小学校)」において取り組んだ協働学習の紹介と、その取り組みにおいて使用した教具(ふりかえりシート)の利用効果および、そこに示された学生の意見を分析するものである。本科Bでは、協働学習として、実習経験者と未経験者からなる4人一組のチーム(全4チーム)を編成し、アクティブ.ラーニングの視点(導入•対話•作業)からの授業づくりを展開し、模擬授業を行った。受講生全員には模擬授業およびそれまでの協働学習に関して、「ふりかえりシート」(エール•シート)を記入させ、その協働学習の成果、その意義について検証した。また、協働と、これからの学校•教員のありよう(チーム学校、教職員の協働性、学び続ける教員を支えるキャリアシステム、など)とを関連させて、その意義について追究した。