抄録
本学では児童教育学科の造形教育の--環として「立体紙芝居」の制作を長年続けているが、他に類を見ないオリジナル教材として定着し、保育実習•教育実蜀や就職先の保育園-幼稚園等で活用されている。「立体紙芝居」の内容は時代とともに変化してきているが、その指尊方法は基本的には変わっておらず、ある程度方法論が確立されたものと考える。しかし、制作者は学生個人であり、一人一人の個性や思いが色濃くK映されるものでもあるので、結果として十人いれば十通り、千差万別の作品が創出されることになる。本稿では現在授業で実践している「立体紙芝居」の制作について、その授業内容や指導方法を報告するとともに、その中から生まれた個性的な学生作品のいくつかを紹介してみたい。