抄録
保育者養成校の学生は在学中、入園期の子どもと関わることはほとんどない。学生が実習で関わる子どもは朝の準備や大まかな1 日の保育の流れを知っている子どもたちである。しかし、保育者養成校の学生が卒業し保育者になって初めて出会う子どもは入園期の子どもである。つまり、学生が実習における子どもの様子を想像しながら入園期の子どもの保育をす
ると予想外の事がたくさん起こり、学生は大変混乱してしまうことが推測される。そこで今回は保育者養成校の学生最終学年最終学期時に、学生が入園式翌日の保育に対する模擬保育を通して考える機会を作った。