抄録
72歳,男性。38度の発熱,全身倦怠感と伴に腹部,背部を中心に膿疱を伴う紅斑が出現した。経口血糖下降薬内服中であり,AGEPと診断し,ステロイド内服にて一旦軽改したが,減量にて皮疹が増悪した。全身検索にて系統的リンパ節腫大を認め,リンパ節生検ではリンパ濾胞の消失・樹枝状血管増殖・clear cellの巣状増殖を確認した。免疫染色にて,腫瘍細胞はCD3が陽性,GranzymeBは陰性であった。また,血管周囲にCD21陽性細胞が認められた。サザンプロットでTCR-β鎖Cβ1遺伝子の再構成は陰性,免疫グロブリンH鎖JH遺伝子の再構成も陰性であったが,EBER in situ hybridizationは陽性であった。臨床症状および病理所見よりangioimmunoblastic T-cell lymphoma(AITL)と診断した。ステロイド投与にて加療中,肺炎を併発し全身状態悪化し死亡された。