虎の門病院皮膚科
2010 年 25 巻 3 号 p. 308-316
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自験例のうちで,進行期のPaget病(癌)について検討した。3例の剖検例で肉眼所見と病理組織を提示した。転移の様式については,リンパ行性転移だけでなく血行性転移もあること,鼠径転移については両側ほぼ同程度の鼠径転移の他に,患側優位の両側転移,患側鼠径のみの多数転移もあることを示した。後療法としての化学療法や放射線治療治療が一定の延命効果があることも分かった。急速に進行して予後不良な急速伸展型の存在や,病理標本の信頼性についても述べた。
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