Skin Cancer
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ヌードマウス可移植性ヒト悪性黒色腫に対するヒトインターフェロンの抗腫瘍効果
橋爪 鈴男
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1986 年 1 巻 p. 41-46

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抄録
悪性黒色腫に対するインターフェロン (IFN) の抗腫瘍効果を検討するため, ヌードマウス可移植性ヒト悪性黒色腫 (SK-14) に, ヒトインターフェロンおよびDTICを投与する実験を行った。その結果, IFN単独投与では, 腫瘍内投与による効果が大で, また, β型IFNのほうが, α型よりもその効果が大であった。α型IFNでは, 天然型と遺伝子組み換え型の効果は, ほぼ同等であった。DTICとβ型IFNの併用投与では, 各単独投与に比較し, 効果の増強が認められた。すなわち, IFNは悪性黒色腫の治療に有効であり, DTICとの併用において, その効果の増強が示された。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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