皮膚の科学
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アトピー性皮膚炎におけるTh2サイトカイン阻害薬投与によるIgE産生抑制効果の検討
北場 俊乾 重樹松本 義也松村 由美岸岡 亜紀子古川 福実窪田 泰夫中西 元岩月 啓氏金子 栄森田 栄伸伊豆 邦夫戸倉 新樹深川 修司竹中 基佐藤 伸一片桐 一元古江 増隆宮地 良樹片山 一朗
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2007 年 6 巻 Suppl.8 号 p. A8-A14

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抄録

アトピー性皮膚炎(AD)に対して,Th2サイトカインを選択的に阻害するトシル酸スプラタスト(アイピーディ®カプセル,以下IPD)と外用剤による治療(IPD群)が,ADの指標である血清IgE値,末梢血好酸球数,好塩基球数,LDH値をどのように変化させるかについて,多施設において他の抗アレルギー剤と外用剤または外用剤単独による治療(コントロール群)と比較検討した。IPD群,コントロール群ともに,検査値の有意な減少は認められなかったが,皮膚症状は改善した。特に,IPD群ではIgE高値例,好塩基球数高値例における皮膚症状は有意に改善された。IPDはIgE高値,好塩基球数高値の症例に対し,効果的に皮膚症状を改善する可能性が示唆された。

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© 2007 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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