抄録
昭和52年, 名古屋大学医学部付属病院分院皮膚科において, 女子顔面黒皮症40例に, 使用化粧品および, 色素, 香料, 防腐剤, 螢光増白剤, P. P. D. A. などのアレルゲンのパッチテストを施行し, 陽性化粧品と, アレルゲンとの関連について考察を行った。
化粧品では, メイクアップ製品に陽性を呈した例が18例, メイクアップ製品とその他の化粧品両者に陽性を呈した例が12例, その他の化粧品のみに陽性を呈した例が5例, 陽性化粧品なしが5例であった。
アレルゲンパッチテストでは, タール色素4/36, 香料3/36, 防腐剤7/36, その2/36例に陽性を呈した。