皮膚
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皮膚血管腫の統計的観察
第2報老人性血管腫について
北村 弥飯岡 昭子森田 美智子坂本 邦樹桐山 保夫伊藤 和男
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1982 年 24 巻 5 号 p. 726-731

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抄録
加齢とともに発生頻度が増加する老人性血管腫について統計的観察をおこない, 次の結論を得た。
1. Ruby spotの最少発症年令は9歳であり, 加齢とともにその発症頻度は増加した。
2. Venous lakeは30歳代より発生しはじめ, 加齢とともにその発症頻度は増加した。Venous lakeを有した54人中53人が下口唇に発症していた。本症と消化管性潰瘍や肝疾患との関連は明らかではなかった。
3. Angiokeratoma scroti Fordyceは30歳代以上の者の16.8%に認められた。
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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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