皮膚
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歯磨き香料Carvoneによる接触口唇炎
渡辺 加代子須貝 哲郎山本 幸代麻生 五月奥野 冨起子
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1983 年 25 巻 3 号 p. 350-356

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抄録

1978年12月初から1981年12月末までに大阪回生病院皮膚科を受診した245例に, 歯磨きの代表的香料であるカルボンによるパッチテストを施行した。その結果, 15例, 6.1%と高い陽性率を示した。このうち7例はカルボン感作と臨床像の関連性は不明であったが, 8例では口唇炎や口囲炎を伴った。一般に歯磨きによる接触アレルギーは少ないとされているが, 我々はカルボンの感作率の高いことを確認した。接触口唇炎では瘋痒のない乾燥落屑が主症状のことが多く, 見逃され易いと考えられ, 今後注意して観察する必要があろう。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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