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田中 雅祐
1983 年 25 巻 3 号 p.
317-318
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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A variant form of juvenile xanthogranuloma
本間 真, 市橋 正光
1983 年 25 巻 3 号 p.
319-320
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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本間 真
1983 年 25 巻 3 号 p.
321-322
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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本間 真
1983 年 25 巻 3 号 p.
323-324
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
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細井 洋子
1983 年 25 巻 3 号 p.
325-338
発行日: 1983年
公開日: 2010/08/24
ジャーナル
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結節性紅斑の新鮮な皮疹を有する20名と陳旧性皮疹を有する10名について, 皮疹を光顕および螢光抗体直接法で観察し, 同時に血液凝固・線溶能を検索した。新鮮な皮疹では, 真皮深層から皮下脂肪織に好中球, リンパ球, 組織球の浸潤, 血管壁への細胞浸潤と内腔の狭小化がみられ, 15名に血管壁へのC
3の沈着が認められた。陳旧性皮疹では巨細胞を混じるリンパ球, 組織球の浸潤がみられ, 螢光抗体法は全例陰性であった。新鮮な皮疹の出現時には血漿fibrinogenの著増, α
1-antitrypsin, antithrombin IIIの増加, 数例でELTの延長がみられた。以上より本症の病態はtransient immune complex vasculitisと考えられ, 皮疹発生早期に存在する高fibrinogen血症, 低線溶能状態が病変の成立, 進展に関与する可能性が示唆された。
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大熊 守也, 山田 秀和, 中野 朝益, 西田 井太郎
1983 年 25 巻 3 号 p.
339-343
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
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須貝 哲郎
1983 年 25 巻 3 号 p.
344-349
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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渡辺 加代子, 須貝 哲郎, 山本 幸代, 麻生 五月, 奥野 冨起子
1983 年 25 巻 3 号 p.
350-356
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
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1978年12月初から1981年12月末までに大阪回生病院皮膚科を受診した245例に, 歯磨きの代表的香料であるカルボンによるパッチテストを施行した。その結果, 15例, 6.1%と高い陽性率を示した。このうち7例はカルボン感作と臨床像の関連性は不明であったが, 8例では口唇炎や口囲炎を伴った。一般に歯磨きによる接触アレルギーは少ないとされているが, 我々はカルボンの感作率の高いことを確認した。接触口唇炎では瘋痒のない乾燥落屑が主症状のことが多く, 見逃され易いと考えられ, 今後注意して観察する必要があろう。
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山田 政春, 須貝 哲郎
1983 年 25 巻 3 号 p.
357-366
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
Mixed tumor of the skin 5例の組織学的所見を整理し, 他著による電顕的所見 (正常エックリン汗腺と正常アポクリン汗腺, そしてmixed tumor of the skinに関する原著) とも考えあわせた結果, 管腔外周の基底細胞様細胞の腫瘍性増殖とその腫瘍性増殖に伴う管腔細胞への分化, あるいはそれに伴う腺腔の基底細胞様細胞の腫瘍性増殖と腺腔の各成分となる細胞への分化によってmixedtumor of the skinの多彩な組織構成が生じるものと推定した。間質に分散する細胞も上皮性充実性細胞巣や腺腔より遊離分散したものであろう。間質には軟骨様の成分や石灰化などもみられるが, 2次的な修飾であって腫瘍性質はないと考えた。
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1983 年 25 巻 3 号 p.
367
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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請井 智香子, 大岩 久美子, 松永 佳世子, 早川 律子
1983 年 25 巻 3 号 p.
368-376
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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松尾 閑乃, 中山 秀夫
1983 年 25 巻 3 号 p.
377-382
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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山本 幸代, 須貝 哲郎, 渡辺 加代子
1983 年 25 巻 3 号 p.
383-387
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
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特にHLA抗原検査の問題点について
松永 佳世子, 早川 律子
1983 年 25 巻 3 号 p.
388-393
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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フリー
SudanIにパッチテスト陽性13例と陰性6例計19例の黒皮症患者に対して30名の健康女性を対照として, 免疫機能検査を施行した。Sudan I陽性群および患者全体は1%の危険率で対照群に比し, DNCB感作試験に強い反応を示した。Sudan I陽性群は対照群に比し5%の危険率でPHA皮内反応において有意に強い反応を示した。第1回目のHLA検査を17例の黒皮症患者に施行したところHL A-B7が疾患に関連している結果であったが, 検査を東京クリニカルで追試したところ疾患に関連する抗原はA, B, C locusでは認められなかった。同一患者のHLA抗原の結果に両検査室間で相違が認められた。これは臨床医として重要な問題と考え報告する。
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岡 大介, 和田 民子, 中川 昌次郎
1983 年 25 巻 3 号 p.
394-398
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
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岡田 育子, 扇間 昌規, 樋口 秀雄, 小竹 喜美子, 相模 成一郎
1983 年 25 巻 3 号 p.
399-404
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
マウスにpicryl chloride (PCl), 2, 4-dinitro-1-fluorobenzene (DNFB), 4-ethoxymethylene-2-phenyl-oxazol-5-one (OX) をそれぞれ皮膚の同一部位, または, 部位を変えて塗布, 及び, 感作原を混合して皮膚に塗布することにより感作実験を行なった。惹起反応の強さを測定し, それぞれのハプテンのもつ実験的接触過敏反応への影響を調べた。
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中村 和博, 近藤 三雄, 芋川 玄爾, 岡本 暉公彦, 中村 浩一, 高石 尚武, 斉藤 文雄, 羽鳥 三樹子
1983 年 25 巻 3 号 p.
405-410
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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Priminの合成法に改良を加え, より高収率でPriminを得た.この合成Priminを用いてモルモットにおける感作試験を行ったところ強い感作性を示した.
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増谷 衛
1983 年 25 巻 3 号 p.
411-415
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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ヘアレスマウスおよびヌードマウスのDNCB塗布試験とモルモット皮内へのhorseradish peroxidase, ferritinあるいはlatex beads注射などによる表皮ランゲルハンス細胞の動態を電子顕微鏡で観察した. その結果, 本細胞は免疫情報伝達細胞としての性格を担うものと考えられたので, その概要を若干の文献的考察を加えて述べた.
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熊野谿 從
1983 年 25 巻 3 号 p.
416-421
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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漆の歴史, 成分, 漆塗料の作り方, 塗り, 反応機構およびその耐久性構造について述べ, 合成漆の可能性に触れた。
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斎藤 文雄, 村尾 太郎, 宮崎 知子
1983 年 25 巻 3 号 p.
422-426
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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アレルギー性接触皮膚炎を惹起する生うるしはurushiol, urushiolのdimer, trimer, polymer, urushiol酸化物を含有することが知られている。urushiolは4つのcatechol誘導体に分画される。これらのcatechol誘導体はpentadecyl側鎖の飽和の程度によって, 全く飽和したものがpeutadecylcatechol (PDC, hydrourushiol) から不飽和のmonoene, diene, trieneに分かれる。20例のうるし過敏者に0.01%濃度の合成PDC, 分離PDC, monoene, diene, trieneおよびdimerを用いてパッチテストを実施し, その結果全例が全貼付物質に強陽性であった。これらの成績より主な活性抗原の決定は困難である。
うるし過敏者7例, 非過敏者7例にlymyohocyto stimulation testをurushiol, PDC, trieneを抗原として実施した。SI2.0以上を陽性とするとうるし過敏者6例中3例が陽性で, 非過敏者7例は全例が陰性である。この結果よりurushiol, trieneはin vitroで感作リンパ球を刺激しうることを示唆する。
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細野 久美子, 関東 裕美, 野田 良材, 伊藤 正俊, 石原 勝, 西村 誠, 高瀬 洋子
1983 年 25 巻 3 号 p.
427-439
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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フリー
東邦大学大森病院皮膚科で経験したトキワザクラ皮膚炎計20例における年次的推移, 発症時期, 発症までの接触期間, 発疹の性状, 部位ならびに葉, 花その他の植物部分の48時間のクローズト・パッ, チテスト成績を述べた。本症の場合40%の症例に皮疹の炎症消退後色素沈着がみられ, 葉の48時間のクローズト・パッチテストでも32%に色素沈着化を認めた。葉や花の48時間のクローズト・パッチでは刺激性陽性反応が生じうるのでより短時間のパッチテストを検討したところ, 5時間で48時間と同程度の接触アレルギーの陽性反応を生じせしめ得た。またトキワザクラ皮膚炎, そのパッチテスト, アロエ皮膚炎などの文献的考察を行なった。
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川島 真
1983 年 25 巻 3 号 p.
440-442
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
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相原 道子, 永井 隆吉
1983 年 25 巻 3 号 p.
443-445
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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吉田 彦太郎, 牛島 信雄, 西 寿一
1983 年 25 巻 3 号 p.
446-452
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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ペンタゾシン注射を頻回に繰返したため難治性潰瘍, 皮膚の板状硬化, 瘢痕などをきたした1例を報告した。
症例は56才, 男, 内科医であり, 糖尿病を合併していた。病巣部は自らの手のとどく範囲であり, 左大腿前面には大型の潰瘍がみられた。潰瘍周辺部から採販した生検標本では著しいfibrosis, 血管の閉塞性変化, スイスチーズ様の空胞変性など, 諸家の報告と一致する所見が認められた。
また, モルモット皮内に1回3mgのペンタゾシン注射を数回以上行うことにより, 肉眼的, 組織学的に自験例と同様の変化を惹起せしめることができた。
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村尾 太郎, 宮崎 知子, 漆畑 修, 斎藤 文雄
1983 年 25 巻 3 号 p.
453
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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尹 弘一, 原田 昭太郎
1983 年 25 巻 3 号 p.
454-456
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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軽快後プロカインアミドの薬疹が発症
宮崎 和宏
1983 年 25 巻 3 号 p.
457-460
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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プロカインアミドによるSLE-like syndromeの発熱を感染症と診断, AB-PCが投与され薬疹が生じた。休薬後, 紅斑のみ消槌したが下熱せず, 2日後にはプロカインアミドによる薬疹を生じた45才, 男の症例を報告し, 薬疹における薬剤間のInhibitionの問題について考察を加えた。
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麻生 五月, 須貝 哲郎, 山本 幸代
1983 年 25 巻 3 号 p.
461-466
発行日: 1983年
公開日: 2010/08/24
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α-Mercaptopropionylglycine (Thiola, 参天製薬K. K.) による薬疹2例を報告し, 本邦におけるThiola疹をまとめた。症例1は65才, 女性で, Stevens-Johnson症候群を呈し, パッチテストで陽性。内服誘発テストでも陽性を確認した。症例2は66才, 女性で, 慢性湿疹の臨床像を呈していたが, パッチテストは陰性。内服誘発テストで連続500mg内服後にやっと旧皮疹に紅暈を生じ, 陽性を確認しえた。
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利谷 昭治, 中井 太一, 林 紀孝
1983 年 25 巻 3 号 p.
467-470
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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青木 敏之, 小嶋 益子, 藤田 益子, 中村 義朗
1983 年 25 巻 3 号 p.
471-472
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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スクラッチテスト, 皮内反応とも陰性で, うがい法でアレルゲンが検索できた2例を報告した。
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DV-O臨床研究班
1983 年 25 巻 3 号 p.
473-485
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
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0.12% Dexamethasone17-valerate軟膏 (DV-0) の臨床効果を検討するため20施設からなる研究班を組織し, 0.12% betamethasone 17-valerate軟膏 (BV-O) を対照薬とし, 湿疹・皮膚炎群および尋常性乾癬を対象に二重盲検対比較試験により比較検討を行った。
解析の結果, DV-Oは湿疹・皮膚炎群に対してBV-Oと同等, 尋常性乾癬に対してBV-Oと同等あるいは優れるという成績が得られた。
なお, 副作用の発現率はDV-01.3% (2/153), BV-02.0% (3/153) であった。
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DV軟膏臨床研究班
1983 年 25 巻 3 号 p.
486-492
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
新合成コルチコステロイドであるdexamethasone 17-valerate (DV) を0.12%含有するDV軟膏の有用性を痒疹類, 慢性円板状エリテマトーデス, 扁平 (紅色) 苔癬, 虫刺症, 掌蹠膿疱症の5疾患を対象とし, 総計158例について検討した結果, いずれの疾患にも有用性が認められた。
副作用は158例中4例 (2.5%) にみられた。また, 102例の患者で実施された臨床検査成績においても, 試験薬剤に起因して異常値を示したと思われる症例はなかった。
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野波 英一郎, 紫芝 敬子, 堀江 直茂, 勝俣 道夫, 竹原 和彦, 梶原 洋一
1983 年 25 巻 3 号 p.
493-496
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
フリー
フルオシノニド含有の新しいゼリー状軟膏ルーフルゲルを湿疹, 皮膚炎群, 痒疹群, 虫さされ, 尋常性乾癬などの皮膚疾患21例に使用し, 有効率95.2%, 有用率90.5%と優れた効果が得られた。副作用はアトピー皮膚炎の1例に “しみる” との訴えがあったのみで治療は継続した。
ルーフルゲルは基剤に特徴があり, 使用感がよく, 安全で, 優れた効果の期待される外用剤と考えられた。
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川津 智是, 太田 純子, 内藤 美子, 森本 淑恵, 山田 徹太郎, 川津 友子, 大和谷 淑子, 西井 美代子
1983 年 25 巻 3 号 p.
497-501
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
ジャーナル
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安積 輝夫, 阿久津 順, 山崎 悟, 桑名 隆一郎, 高井 和子
1983 年 25 巻 3 号 p.
502-508
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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アトピー性皮膚炎患者43例に新しい抗アレルギー剤N-5'を1日5mg/kg, 4週間以上投与し臨床効果ならびに安全性について検討した。
その結果42例中極めて有用4例, 有用19例, やや有用8例であり, 有用率は有用以上で54.8%, やや有用以上で73.8%であった。また全般改善度ではかなり軽快以上が2週後60.0%, 4週後70.3%, 5週以後73.3% (5週間以上投与例の31例について見ると2週後59.3%, 4週後69.0%, 5週以後73.3%) で, 各症状別改善度でも2段階改善以上では, 各皮膚症状ともに2週後, 4週後, 5週以後と経時的に明らかな改善率の上昇が認められた。つまり本剤は4週以上の内服でより効果が著明に認められる傾向を認めた。
本症の背景因子と有用性との関係では罹患年数10年未満, 10才未満の若年層, 末梢血中好酸球数6~10%症例に有効例が多かった。副作用等安全性については, 特に忌むべきものはみられなかった。
したがって本剤は, アトピー性皮膚炎に対して遅効性ではあるが, 安全性の点でも優れており, 今後の有力な治療剤の一つと考えられた。
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三田 圭子, 柳田 一朗, 中川 光子
1983 年 25 巻 3 号 p.
509-512
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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Oxatomide 30mg含有錠を用い, 老人性皮膚瘋痒症汎発性皮膚瘋痒症, 限局性皮膚瘋痒症の計13例について臨床効果を検討した。本剤は有効かつ有用で, 副作用も1例に認められるにとどまった。
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玉置 昭治, 猪井 孝, 熊野 公子
1983 年 25 巻 3 号 p.
513-516
発行日: 1983年
公開日: 2010/06/04
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39例の脱毛症患者 (円形脱毛症33例, 枇糠性脱毛症5例, 汎発性鞏皮症1例) にハツモール内服錠を使用しその効果を検討した。
円形脱毛症では3カ月以内に本剤を開始すると有効な効果を得た。とりわけ1カ月以内に開始した症例はすべて有効であった。しかしながら1年以上持続している患者では期待した程の効果は得られずDNCB療法やPUVA療法, ドライアイス療法を併用するのが妥当と考えられる。尚, 性別, 年令では差を認めなかった。
円形脱毛症以外では症例が少なく効果判定は困難であった。
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IIγ-グロブリン製剤大量静注療法の疱疹後神経痛予防効果について
手塚 正, 高橋 喜嗣, 大熊 守也, 申野 朝益, 栗本 圭久, 山田 秀和, 島田 和代, 浜 和子
1983 年 25 巻 3 号 p.
517-522
発行日: 1983年
公開日: 2010/08/24
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20才以上の帯状疱疹患者178名を臨床症状別に軽症, 中等症, 中~ 重症, 重症 (汎発型) の4型に分け, 治療として外用療法のみ (無処置群), γ-グロブリン大量注射群 (ベニロン, γ-ベニン, ヴェノグロピン), γ-グロブリン少量注射群 (γ-グロブリン500mg以下またはヒスタグロブリン注射群) の3群に分けて行い, 皮疹出現後30日を経過しても神経痛の残った症例数の割合を比較した。
40才以上を対象とした場合, γ-グロブリン大量注射群は無処置群に比して神経痛の残る率は統計学的に有意の差をもって少なかった (P<0.05) ので, γ-グロブリン大量注射法は帯状疱疹後神経痛の発生予防効果があると考えられる。
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