関西医科大学
1986 年 28 巻 3 号 p. 267-271
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43歳, 主婦。歯科用合金がロ腔内の10カ所以上に使用されている。昭和59年9月, 〓痒性紅斑が両下肢より順次上肢, 躯幹に出現し, 60年1月には, ロ唇および口腔粘膜の発疹に気づいた。生検組織および螢光抗体直接法の所見から扁平苔癬と診断し, 歯科用金属系列の貼付試験を行った。その結果, パラジウムに対する反応が72時間後陽性, 7日後強陽性となり, この皮疹は8カ月以上持続した。口腔内パラジウムが発症の誘因になった症例と思われる。
皮膚の科学
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