皮膚
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アスピリンによると思われるtoxic epidermal necrolysis
益田 俊樹畠中 謙一荒田 次郎
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1986 年 28 巻 3 号 p. 416-419

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抄録
市販の風邪薬を内服して発症し、45日後に略治した18才、女性のtoxic epidermal necrolysis例を報告した。風邪薬の成分のうち本症の原因として頻度の高いアスピリンが原因である可能性が高いと考え、貼布試験、リンパ球幼若化試験を行い、皮膚培養による病変の作成を試みたが陰性であった。内服誘発試験はさしひかえたが、風邪薬中の他の成分の内服試験は陰性であり、アスピリンにより生じたものと推測した。
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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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