皮膚
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尋常性狼瘡 (増殖肥大型)
村上 憲一郎
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1987 年 29 巻 3 号 p. 436-443

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抄録

広範囲に皮疹をみ, 増殖肥大型を呈した尋常性狼瘡の1例を報告した。55歳, 女性。
約30年前に, 右頬部に自覚症状のない皮疹が出現, 徐々に拡大し, 頭部, 前額部, 右頬部, 右下顎部より頸部にわたる広範囲の紅褐色, 浸潤を伴う隆起性局面を呈するに至った。ツ反: 強陽性。胸部レ線所見正常。生検組織片の結核菌培養によりヒト型結核菌が証明された。真菌培養: 陰性。組織像: 定型的結核結節を認めた。乾酪壊死は認められなかった。治療: INH, PAS併用療法で3カ月後には, 疲痕治癒傾向を認めた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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