皮膚
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ゴマ油皮膚炎の抗原について
久保 容二郎野中 薫雄吉田 彦太郎
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1987 年 29 巻 3 号 p. 523-526

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抄録

すでに, ゴマ油によるアレルギー性接触皮膚炎の1例を「紫雲膏に含まれるゴマ油による接触皮膚炎」として報告したが, その症例につき, 抗原の解析を試みた。
ゴマ油皮膚炎の抗原としては従来その不鹸化物sesamin, sesamolin, sesamolなどが考えられてきた。今回, それらを各々1%含有する白色ワセリン基剤の検体を作製し貼布試験を行ったところ, se8aminとsesamolinの両者に陽性を認めたが, sesamolには陰性であった。それらの結果について考察を加えた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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