1991 年 33 巻 5 号 p. 503-508
DNFBを抗原とし, BALB/cマウスを用いた接触過敏反応のrechallenge systemにおいて, 免疫抑制剤であるCyclosporinA (以下, CyA) を経口的に投与した場合の抑制効果について検討した. その結果, CyAはrechallengeと同時に投与された場合に, 過敏反応 (耳介腫脹) を完全に抑制し, その効果は用量依存的であることが明らかとなった. また, 1回だけのCyA投与では, 耳介腫脹にリバウンド現象が生じ, これを抑えるためには5日間連続でCyAを投与する必要があった. さらに, CyAの投与後, インターロイキンー2を全身的, あるいは局所的に投与したが, 耳介腫脹の抑制は解除されなかった.