座瘡発生機序におけるホルモンの役割を検討する一環としてメサルモン-F
®(4錠/日)を女性座瘡患者24名に約8週間投与し, その前後における血中LH, FSH, estradiol (E2), progesterone (P4), prolactin (PRL), testosterone (T), androstenedione (Δ
4A), dihydmtestosterone (DHT), dehydroepiandrosterone sulfate (DHEA-S) を測定した。血中LH, FSH, T, Δ
4A, PRL, E2, P
4に有意の変動を認めなかったが, 血中DHTは有意に減少し, 逆に血中DHEA-Sは有意に上昇した。また臨床効果判定では24例中18例 (75%) に中等度以上の症状改善を認めた。以上の結果より, メサルモン-F
®がDHT生成に抑制的に働き, 座瘡の改善をもたらす可能性が示唆された。
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