皮膚
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点状汗孔角化症の1例
広瀬 美知代清島 真理子森 俊二
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キーワード: 点状汗孔角化症
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1993 年 35 巻 1 号 p. 37-42

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抄録
再生不良性貧血息者でacanthosis nigricansを伴う66歳男性の掌蹠及び手指に生じた点状汗孔角化症 (PPPP) の1例を報告した。初診は平成4年7月3日。再生不良性貧血精査のため当院第一内科入院後, 掌蹠及び手指外側面に帽針頭大の角化物と陥凹がみられるようになった。自覚症状はない。病理組織学的所見で, いわゆるcornoid lamellaがみられ, その底部では顆粒層が消失しその下の真皮上層ではやや拡張した毛細血管周囲にリンパ球主体の軽い細胞浸潤がみられる。臨床所見, 病理組織学的所見よりPPPPと診断し, 尿素軟膏の外用を行ったが変化はなかった。
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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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