1993 年 35 巻 5 号 p. 611-616
Azelastine Hydrochloride (Azeptin ®) は, 臨床において治療によく用いられるが, その治療効果がどのような機序を介して働いているのかを, in vivoにおいて明らかにするために, 遅延型接触過敏反応 (DTH) の動物モデルであるMouse ear swelling法を用いて, BALB/cマウスにPicryl chloride (2, 4, 6-Trinitorochlorobenzene) を感作させ検討した.Azelastine 2日間および7日間投与群では, Mouse ear swelling法において有意の抑制が認められ, しかもAzelastineの濃度依存性に抑制効果が認められた.またAzelastine 21日間投与群でも若干の抑制効果が認められた。