皮膚
Online ISSN : 1884-541X
Print ISSN : 0018-1390
ISSN-L : 0018-1390
マウス接触皮膚過敏反応における塩酸アゼラスチン (アゼプチン®) の効果
弓立 達夫山田 秀和織田 知明手塚 正
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 35 巻 5 号 p. 611-616

詳細
抄録

Azelastine Hydrochloride (Azeptin ®) は, 臨床において治療によく用いられるが, その治療効果がどのような機序を介して働いているのかを, in vivoにおいて明らかにするために, 遅延型接触過敏反応 (DTH) の動物モデルであるMouse ear swelling法を用いて, BALB/cマウスにPicryl chloride (2, 4, 6-Trinitorochlorobenzene) を感作させ検討した.Azelastine 2日間および7日間投与群では, Mouse ear swelling法において有意の抑制が認められ, しかもAzelastineの濃度依存性に抑制効果が認められた.またAzelastine 21日間投与群でも若干の抑制効果が認められた。

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top