大阪医科大学皮膚科学教室
1996 年 38 巻 6 号 p. 607-611
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4ケ月, 女児。生後7日目頃より全身に紅斑が出現した。初診時, 顔面をはじめ全身に米粒大から母指頭大までの不規則な形状の, 鮮紅色から暗紅色の変化が存在した。眼球結膜, 口腔粘膜には異常を認めなかった。臨床検査所見では, GOTおよびGPTの上昇のみを認めた。皮膚病変は生後9ケ月頃より消退しはじめ, 1年10ケ月にはほぼ消失した。また, 同時に肝酵素も改善した。以上より, 自験例をbenign neonatal hemangiomatosisと診断した。
皮膚の科学
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