皮膚の科学
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針治療の併用によって改善がみられた難治性ガングリオン及び指趾粘液嚢腫
古賀 千律子荒金 兆典山田 秀和川田 暁手塚 正永澤 充子三沢 英世遠田 裕政
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2002 年 1 巻 2 号 p. 113-117

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抄録
ガングリオン2例及び指趾粘液嚢腫1例に対して針治療を併用したところ, 治療効果がみられた。3例とも再発を繰り返し, 外科的治療に対して抵抗性で, 潰瘍を伴っていた。潰瘍周囲と足三里に週に一度の針治療を併用したところ, 3例とも4~14カ月後には珍出液の減少と潰瘍の上皮化及び皮内結節の縮小化がみられた。従って, 難治性のガングリオン及び指趾粘液嚢腫とそれらに合併した皮膚潰瘍の治療への補助的手段の1つとして, 針治療も選択しうると考えられた。
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© 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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