社会技術研究論文集
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研究論文
相互学習型省エネネットワークの可能性
ドイツにおける現状とわが国への示唆
木村 宰
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2014 年 11 巻 p. 96-107

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抄録
本稿では,近年ドイツを中心に展開されている相互学習型省エネルギー推進ネットワークであるLEEN(Learning Energy Efficiency Network)を題材として取り上げる.これは,近隣地域の企業10~15社程度のネットワークを設立し,共通の削減目標を掲げて省エネ推進を図る取り組みである.現在ドイツでは50以上のネットワークが活動しており,概ね年2~2.5%程度のエネルギー消費量削減を達成しており,高い成果をあげている.これは,これまでわが国には見られなかった興味深い施策であり,わが国への導入が意図されていることからも注目される.本稿では,ドイツLEENの概要を紹介するとともに,省エネルギーへの市場バリア解消に対する有効性を分析し,わが国への示唆を検討する.
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© 2014 社会技術研究会
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