2008 年 5 巻 p. 78-87
循環型社会フォーラム「市民会議」は,選挙人名簿を元に20歳以上の名古屋市民から無作為抽出した2000名に対して会議案内を送付し,参加意図を示した市民を参加者として実施した.機会の平等性という参加手続きの公正さを保証するために無作為抽出という選出方法をとった.市民参加モデルにおいて特に参加者が少ない場合に,代表性が問題にされることが多い.実際に無作為抽出を基礎とした手続きによって集められた本会議の参加者が母集団と比較して偏りが見られるといえるかどうか,検討した.