2000 年 102 巻 2 号 p. B44-B48
我々は^6Heの3体クーロン崩壊反応を解析するにあたり複素座標スケーリング法を利用していく。今回はエネルギー固有値の分離と、2^+共鳴状態へのE2遷移量に関してのみの報告であった。今後の予定としては、ECM型の波動関数をJ^π≠0^+にも取り入れ、連続状態も含めた1^-,2^+の2、3体状態への遷移量を見積もる事である。その際には全体の和則値に対しても各終状態への遷移量がどの程度の寄与を担うのかを調べていく。また、基底状態のハロー構造と遷移量との相関も調べる予定である。