2002 年 106 巻 2 号 p. B125-B127
^4_ΛHe and ^4_ΛHのハイパー原子核は、ハイペロンと核子間相互作用(YN)を知る上で、大変重要な研究対象である。Nijmegen SC YNポテンシャルを用いて、Faddeev-Yakubovskyの精密計算を行った結果、その基底状態(0^+)および、第1励起状態(1^+)を得た。Λ-Σの混合を直接取り込んだ計算になっており、更に、バリオンの質量差と荷電依存性も考慮に入れた。しかしながら、どのNijmegen YNポテンシャル(SC89, SC97a-f)を用いても、Λ粒子の分離エネルギーを満足に再現できないことが明らかになった。