重いディラック・フェルミオン及び重いマヨラナニュートリノの低エネルギーでのクォーク・フレーバー及びレプトンフレーバー非保存希少過程に於ける効果を調べる。従来行われて来た,フェルミオン質量がm_F≪M_<WL>と見なせる場合の近似的表式に基づく遷移確率の計算は意味を成さない為,全てのm_Fの値について成立する正確な表式を導出する。この表式による遷移確率の理論値を実験値と比較する事により,未解決の問題:tクォーク質量の大きさ,ニュートリノ質量のタイプ(マヨラナ or ディラック),左右対称性の自発的破れの程度(M_<WR>の大きさ)等,に対し重要な手がかりが得られる事を示す。