素粒子論研究
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φファクトリーの物理(高エネルギー将来計画,特別企画 高エネルギー将来計画と物理,素粒子論における現象論の展開,研究会報告)
白井 淳平
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1991 年 83 巻 3 号 p. C18-C30

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抄録

φファクトリーとは、高いルミノシティ(〜10^<33>cm^<-2>sec^<-1>)の電子-陽電子衝突型加速器で、重心系円ルギー1020MeVのもとで大量のφメソンを発生させ、その崩壊によってできる中性及び荷電K中間子、あるいはπ^0やη中間子の性質についてこれまでにない高い統計と小さい系統誤差のデータをとることを目的とする。この解説では、φファクトリーでのユニークな実験的手法と到達可能な物理について、特にこれらのメソンの崩壊に現れる自然界の基本的対称性(C,P,T.CP.CPT)とその破れの探索を中心に紹介する。

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© 1991 著者
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