素粒子論研究
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楕円銀河は合体でできた(理論天体物理学の現状と展望,研究会報告)
戎崎 俊一
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1992 年 85 巻 3 号 p. C95-C101

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抄録

楕円銀河が銀河の衝突によってできたとする合体仮説は1978年にToomreが提出して以来、大きな議論を巻き起こしてきた。賛否両論を調べた結果、合体仮説を強く否定する根拠は今のところ一つもないとの結論を得た。この小論ではまず1節で合体仮説を支持する観測事実を挙げる。次に2節でこれまで合体仮説では説明できないとされていた観測事実をあげそのそれぞれについて検討する。その結果、大部分は合体仮説をむしろ支持することが分かる。その後で今後どの様な研究をするべきか議論したい。

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© 1992 著者
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