素粒子論研究
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中性子、陽子過剰核の深部非弾性散乱における多核子移行反応(不安定核の構造と反応,研究会報告)
吉田 智S.K. Patra滝川 昇阿部 正典佐川 弘幸
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1995 年 91 巻 5 号 p. E67-E72

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抄録

中性子スキン核や中性子ハロー核などの、β崩壊に対する安定線から遠く離れた中性子過剰核の構造上の特徴が原子核反応にどのような影響を及ぼすかについて調べることは、非常に興味深い問題である。ここでは、陽子及び中性子過剰な不安定原子核を入射核とした場合に、重イオン反応、特に深部非弾性散乱における多核子移行反応にどのような特徴が現れるのかについてFokker-Planck方程式を用いて理論的な予測を行うとともに、標的核に安定核を用いた実験との比較を行なった。

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© 1995 著者
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