測地学会誌
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GPS精密測量の着陸航法系飛行実験ヘの応用
村田 正秋辻井 利昭松島 弘一小野 孝次宮沢 与和石川 和敏内田 忠夫長谷川 英雄福島 荘之介横山 尚志田島 裕久峯野 仁志池内 正之張替 正敏富田 博史
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1992 年 38 巻 2 号 p. 137-149

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抄録

 マイクロ波着陸誘導システム(MLS),全世界測位衛星システム(GPS),など着陸航法系の精度評価を目的とした飛行実験を仙台空港において実施している.精度評価は,レーザートラッカによる追跡データからカルマソフィルタにより標定された基準軌道と,航法結果との直接比較により行う.しかるに.GPSはWGS84系という地心地球固定の世界測地系に関する絶対的な位置・速度情報を出力する.従って,GPS単独あるいは慣性航法装置(INS)等との複合航法の結果を基準軌道または他の航法センサ出力と比較するためには,WGS84系に準拠した高精度な航法基準座標系を構築する必要がある.これは,それほど簡単ではない.本論文では,この問題に対するGPS位相干渉測位法を応用した手法を提案し,実際に飛行実験データの解析に適用し,GPS単独航法精度の評価に応用した例を示す.

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