測地学会誌
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レーザひずみ計による広帯域観測および量子標準に基づいた高分解能長期ひずみ観測へ向けての戦略
新谷 昌人森井 亙早河 秀章高森 昭光内山 隆大橋 正健山田 功夫寺田 聡一竹本 修三
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2007 年 53 巻 2 号 p. 81-97

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抄録
 レーザ干渉法を用いたひずみ計は従来の石英管やインバーのひずみ計と比べて,高感度,低ドリフト,長基線化など有利な点が多い.とりわけ,波長安定化レーザ光源を用いると他にはない低ドリフトが得られる.波長安定度として10-12~10-13-13が得られるので,それに対応するひずみ検出性能が得られる.ひずみ計は地面のひずみ変動に対して平坦な特性であるから,地球潮汐・歪ステップ・微小地震にいたる106~10Hzの観測が可能である. 永年ひずみや地殻変動ひずみのようなさらに長期のひずみを捉えるためには,安定化されたレーザ波長のような原理的にドリフトの無い量子標準を基準に観測することが本質的に重要である.しかし,われわれの大深度地下における観測では,それをもってしても長期ひずみは明瞭に観測されていない.一方,GPSは量子標準である原子時計による波長を基準とした観測であり,永年ひずみや地殻変動ひずみが観測されている. 本稿では,神岡のレーザひずみ計や他のひずみ計,GPSについての測定原理や観測データを比較し,GPSよりも高分解能の長期ひずみ観測実現に向けての戦略として,kmクラスの基線長を持つレーザ伸縮計,具体的には分解能やコストを考慮して2光波干渉計を提案する.従来の伸縮計(基線長10~100m),2光波干渉計(同1~10km),GPS(同10~100km)での量子標準にもとついた観測が実現すれば,時間的・空間的に非常に広いレンジの観測が可能となるであろう.
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