抄録
加齢の咀嚼機能への影響を把握することを目的とし調査・解析を行った.調査対象地域は, 中華人民共和国, 江西省, 南昌市である.咀嚼機能の判定は, 質問紙への回答を基に “咀嚼機能得点” を与え評価した.
“機能歯数” が28で未処置う歯のない206名を対象として, “咀嚼機能得点” を目的変数として, “年齢” “歯周炎” 等, 9項目を説明変数として段階式重回帰分析を実施した.
その結果, “食事時に歯が痛む” “顎関節障害” “年齢” は, 統計学的に有意な標準偏回帰係数を示し, その値は負であった