Sessile Organisms
Online ISSN : 1883-4701
Print ISSN : 1342-4181
ISSN-L : 1342-4181
港湾環境における付着生物群集の捉え方
古川 恵太
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 23 巻 2 号 p. 25-31

詳細
抄録
港湾環境における付着生物は、港湾構造物 (防波堤や護岸、桟橋等) の材料の劣化に関係があるものとして、それを付着させない技術開発等が行われてきた。その状況の転機となったのが、関西国際空港の緩傾斜護岸で行われた藻場造成である。その後、シーブルー事業やエコポート政策、自然再生事業等が進められ、生態系との共生のための生物生息場の創出を命題として、藻場再生への多角的な取り組みや、サンゴ着生を目指した防波堤設計や移築技術の開発、さらには、付着生物を指標とした場の評価法の開発などに取り組んできた。
著者関連情報
© 日本付着生物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top