騒音制御
Online ISSN : 1883-7506
Print ISSN : 0386-8761
投稿—論文
オートバイの排気音に対するライダーと非ライダーの意識の違い
岩宮 眞一郎渡邊 正智高田 正幸
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 32 巻 6 号 p. 425-436

詳細
抄録

オートバイの排気音に関するアンケート調査及び音質評価実験を行い,通常オートバイを利用するライダーと利用しない非ライダーの排気音に対する意識の違いを検討した。ライダーは,力強い走りを連想させる低音域が優勢で迫力感あふれるアイドリング音,音量が大きく高音域が優勢な走行音を好む。ライダーの評価には,音から連想されるオートバイのイメージの影響がみられた。非ライダーの評価にはそのような影響はなく,排気音全般に対して不快な印象を持ち,音量が大きいほど排気音を嫌っていた。ライダーが理想とする排気音と非ライダーが不快感を覚える排気音の擬音語に共通の表現がみられることからも,両者の意識の違いが分かる。

著者関連情報
© 2008 公益社団法人 日本騒音制御工学会
feedback
Top